かぼすがおネコになるまで【10】

マンガ

前回のお話はこちらから!:かぼすがおネコになるまで【9】

おじいさん神様のそばには、見慣れぬ緑色の何者か。船に乗っており、どうやらこの生き物が、天使魂ちゃんを下界の入り口まで運んでくれるようです。「よ!」と調子よく手を上げて挨拶してくれてますね。悪いひとではなさそうです。

本当に、いよいよなんだなあ・・・。と実感する中で、そっとおじいさん神様が、天使魂ちゃんの頭をひと撫で。

これからは、もうどんなにお話をしたくても、直接声を届けることはできなくなってしまうので、おじいさん神様は本当に大切なことを伝えようと息を吸いました。

「これからは何の力にもなれないけれど、幸せになるように祈ってるよ」と。天界と地上では、もう交わることがないからね。そして、おじいさん神様、多分その気になれば神様なので、何でもできちゃうと思いますが、それはルール違反なので、ここで自分自身にも言い聞かせているのです。ただ、手が離れてしまえば、できることは「祈ること」だけなのです。

きっと、これは保護猫ちゃんとかをお世話して、里親さんに譲り渡す活動をする素晴らしい方々も、同じ気持ちをしてるんじゃないかなあと思います。過ごした時間がたとえ短くっても、愛情は変わりませんもんね。

そのうち、感極まって、おじいさん神様は泣いてしまいました。涙腺が弱々な神様です。寂しくって仕方ないよね。そんなおじいさん神様に、天使魂ちゃんはペタリと擦り寄りました。おじいさん神様が泣いているのを見て、つられてしまったのか、天使魂ちゃんのお目目にも涙がきらりと光ってます。

おじいさん神様はそんな天使魂ちゃんの優しさを受けて、さらに涙ぐんでしまいました。別れだね。

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