降りれない

マンガ

我が家には、まだかぼすさんが到達できていないところがあります。今となっては、「ありました」という風に、過去形になってしまいますが。

どこかというと、玄関にある靴箱、その上の謎空間。

かぼすさんは飼い主に抱っこされた時にしか、この空間を見ることはできないのですが、抱っこされるたびに絶妙に狙っている気配はあったんですね。でも、ここにのぼってしまったら、絶対にひとりでは降りることができない高さ(もしかしたら降りれるかもしれないけど、怪我しそうで怖い)なので、興味を示しても絶対に乗らせることはなかったんです。

この空間を狙って、飼い主の抱っこからすり抜けようとするたびに、そそくさとリビングに移動して、さっさとドアを閉めます(笑)

そんな飼い主の努力も虚しく。先日、ついにここに到達してしまったんです。かぼすさん・・・。

飼い主が、靴箱前で、宅配で届いた荷物を開封していた時。いつものテンションで、飼い主の肩に飛びついてきたと思ったら、その勢いのまま、飼い主を利用して靴箱の上に飛んでいってしまったんです。肩からかぼすさんが離れていった瞬間に、「あ、やられた!」と思って、声にも出てしまいました。

未到の地にようやく辿り着いたかぼすさん。高さもある場所なので、最初はすごい得意げに胸を張って、満喫していました。「降りておいで」と最初は下にスタンバイしていたのですが、一向に降りてくる気配がないので、一旦放っておいて、飼い主はリビングで色々していました。

そのうち、20分くらい経った頃ですかね。様子を見に、玄関へ。

そうしたら、すっごい寂しそうな顔で、下を見下ろしてはうずくまるかぼすさんが真っ先に目に入ってきました。完全に降りたいけど降りられない様子。

飼い主に気づくと、「ひゃ〜ん」と情けない声を上げました(笑)ほら、言わんこっちゃない。

身長が低い飼い主なので、そのままでは救出できず、脚立を持ってきて、かぼすさんを抱っこして降ろしました。猫って、なぜ高いところに登る時に、そこが自分で降りれるところなのかどうかを判別することができないのでしょう・・・。

ちなみに、それ以降、靴箱上の空間に興味を示すことはありませんでした(笑)学習したね。

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