猫がいると、色々と騒がしい。というか、静かな時と騒がしい時の差がすごいんですよね。猫って。おとなしい時はとことんおとなしいし、うるさい時は本当にうるさい。極端なのです。少なくとも、我が家のニャンズはね。
そんなある日、すごい音が続いてました。ガリガリ、ばりばり。何かを引っ掻くような、ものを引っ張り出そうとしているかのような。数十秒続いたその音を、かぼすさんと「なんだろうね」と耳を澄ませていました。せんちゃんだけが、リビングにいません。
この音の原因がせんちゃんだとしたら、覗きに行くことを悟られてしまえば、すぐに逃げてしまうでしょう。だから、そ〜っとそ〜っと、四つん這いの状態で寝室の方に行き、かぼすさんと一緒に、寝室を覗き込みました。
案の定、原因はせんちゃん。どうやら、リビングと寝室を隔てるための引き戸の隙間に入り込んだ猫じゃらしを救わんとして、お手手をうまく使って、引っ張り出そうとしてた時に生じた音が、さっきまでの騒音だった模様です。木のドアのサッシ部分などに爪が引っ掛かったりして、すごい音がしていたみたいですね。
謎が解決したところで、せんちゃんと目が合いました。目が合ったと思ったら、救出できた猫じゃらしをくわえていたせんちゃん、よほど驚愕したのか、それをポトリと落としたんです（笑）目が合った瞬間にですよ。失礼ですよね。
反応の仕方も、目が合ってから落とすまでの空気感、タイミングも絶妙にベタすぎて、そりゃ〜もう笑ってしまいました。そしてお決まりの逃走せんちゃん。別に目が合ったからって、おもちゃを取り上げたりなんてしないのにさ〜。
ちなみに、逃亡したせんちゃんをかぼすさんが追いかけて、そこからニャンズの追いかけっこが始まりまして。騒がしいのは引き続き変わらずでした。頑張って救出したはずの猫じゃらし、完全に置いてけぼりです。・・・飼い主も、置いてけぼりです。
とりあえず飼い主だけは、さっきまでいた場所（リビングのテーブル。お決まりの場所。）に戻り、追いかけっこを続けるニャンズを眺めていました。う〜ん、楽しそう。一応、手には猫じゃらしを持ってるけど、全然見向きもしてくれないな。そりゃそうだ。猫同士で遊んだ方が、楽しいもの。分かる、分かるよ。
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