
前回のお話はこちらから!:かぼすがおネコになるまで【10】
船にちょこんと乗り込んだ天使魂ちゃん。いざ、ひとりで乗り込むと、寂しさが強くなったのか、表情が潤んでいますね。私にもおぼえがあります。やっぱり、どんなにこの先に希望があっても、馴染みのあるところや馴染みのある人との別れって、どんなに我慢しても寂しいものです。
そして、見送るおじいさん神様・・・。
だけかと思いきや、はるか遠くから、ふたつの丸いものが、大急ぎで飛んでくるのが見えます。ぽよぽよと轟かせながら、どんどん、丸いものが近づいてきます。あ!とも魂ちゃん達です!
てっきり、天使魂ちゃんがおじいさん神様ももとに来る前にバイバイしたのが、最後の別れかと思いきや、しっかり見送りに来てくれましたね。そしてまた、元気に手を振ってくれました。
とも魂ちゃんとおじいさん神様の見送りに、元気を取り戻した天使魂ちゃん。両手を大きく広げて、精一杯の気持ちで別れを叫びました。
船は、どんどん、より明るいところへ進んでいきます。太陽の光が見える、地上に続くところへ、少しずつ・・・少しずつ。おじいさん神様ととも魂ちゃん、そして天使魂ちゃんは、お互いの姿がすっかり見えなくなるまで、大きく手を振っていました。
天使魂ちゃんにとって、とも魂ちゃんはもしかしたら近いうちに会えるかもしれませんが、少なくともおじいさん神様と次に会えるのは、ずっとずっと先のお話だから、悔いの残らないようにと、一生懸命さよならしました。
天使魂ちゃんの旅は、もう少し続きます。次回をお楽しみに!
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